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終戦記念日に思う


73回目の終戦記念日を迎えました
戦争を知らない私にもこの日はやはり特別な日です

特攻も覚悟して入隊した(S19年)宇和島の海軍予科練ではすでに乗る飛行機も無く、
途中で教育そのものも中止されたので、敗戦に向かっていたことは一目瞭然であったこと
上官から「敵が上陸したら地雷を抱えて突っ込め」と言われ、この先どうなろうが生きて
親兄弟に会うのはかなわないであろうことを悟ったと晩年、話してくれた父

母は日露戦争の軍人だった父親を見て育ち、女でも’お国のために役立てる’従軍看護婦を
志し、フィリピンルソン島に派遣されたものの最後はまともな看護活動などできるはずもなく、
ジャングルを彷徨う逃避行の末、終戦を知りました

父は多くは語りませんでしたが、鹿児島の陸軍に入隊した同級生が特攻隊として
知覧から出撃し戦死したことを話すとき、いつも泣きました
母は二十歳そこそこで亡くなった戦友と、生きながらえた自分とはどこが違っていた
のだろう・・・とずっとずっと心に引っかかっていたようでした

父も母も戦争で受けた心の傷は死ぬまで癒えることはなかった・・・

戦争で幸せになることなんて何ひとつもありません
悲惨な戦争を二度と繰り返すことがなきよう祈りを込めて・・・

     08.1508.15


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